林と原の器づくり

瀬戸で陶芸を学んで、東京で作陶している2人の制作・作品について紹介するブログです。

我が家のナンバーワン

自宅で一番よく使っている自分の器は今のところ、このツバメ文七寸皿です。

このお皿、お店ではあまり人気がないのですが、自宅では人気ナンバーワンです!

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以前は自分のうつわをあまり使っていなかったのですが、最近は自分のうつわを出来るだけ使うようにしています。実際に使ってみると、よく使うものあまり使わないもの、食器棚に収まりが良いもの悪いもの、汚れ具合はどうか、などいろいろな面が見えてきます。

必ずしも『どんな料理にも対応できて汚れにくく棚に収まりが良いもの=良い器』というわけではないと思うのですが、個々のうつわの欠点や良い点を把握するのは大事なことだなー。と最近思います。

林さんが以前、貫入の汚れが目立つマグを、見た目の素材感は出来るだけ変えずに原料を見直し、貫入に汚れが入りにくくするという見た目では伝わらない地味~な改良をしつこく何回も何回もやっていました。

なるほど良い面を保ったまま欠点を少しでも減らせれば『良い器』に一歩近づくんだ!と思いました。

私はまだまだ絵柄メインで器を作ってしまうところがあるので、そういった見た目では伝わらない作業ができるようになったらもっと良くなるんじゃないかな…と最近思っています。

ただ、それが頭ではわかっていても、そこまで考えが及ぶようになるにはもう少し経験が必要な気がします。道のりは長いです。